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スペイン・ポルトガルの世界征服①

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スペイン・ポルトガルの世界征服①

侵略の世界史  ~この500年、白人は世界で何をしてきたか~



アメリカ大陸の発見という表現は正しいか?

コロンブスのアメリカ大陸発見は、世界史上全人未踏の大壮挙である。われわれは小さい時から、「コロンブスの卵」の寓話とともに、人類の発展、幸福に寄与した偉人、英雄として教えられてきた。ところがこの壮挙は、西欧白人の非白人に対する侵略史のはじまり、悲劇の出発点だったのである。

そもそもアメリカ大陸発見、新大陸の「発見」という言葉に幻惑されて、これまでわれわれは、その裏にある先住民の悲惨な歴史には、まったく気がつかないでいた。それもそのはず、明治以来私たち日本人が学んだ歴史、教えられた物語は、すべてヨーロッパ産で、世界史イコール、ヨーロッパ史であり、文明とはヨーロッパ人が作るもの、文明の進歩、発展や、人類の幸福とは、ヨーロッパ人のためのものであったことに気づかなかったからである。

発見とは、地球のほんの一隅に位置するヨーロッパ人が、初めてアメリカ大陸のあることを知っただけで、そこには紀元前約四万年から二万五千年も前から、アジアに住んでいたわれわれ日本人と同系統のモンゴロイドが移り住んでいたのである。だから発見ではなく、白人が単に到達した、というべきである。

氷河時代には、ベーリング海峡は地続きで、東洋モンゴロイドはこの道を通ってアメリカ大陸に徒歩で次々と渡ることができた。そして暖かい南の広い大陸に大展開して、豊かな自然の恵みを受けて平和に暮らしていたのである。

白人が発見したという先住民インディアス、インディオ(北米ではインディアン)は、先史時代に渡ってきたモンゴロイドの子孫である。彼らの風貌は、現在の蒙古人や満州人、日本民族とそっくりである。人種的にも赤児に青い蒙古斑が出る同族である。当時、ヨーロッパでは、インド、支那、日本など東アジアの広い地域をインディアスと呼んでいた。

コロンブスは、自分が到達した場所を新大陸ではなく、東アジアの一部と考えたため、この地の住民もインディアスと呼ばれることになった。(P102~103)

コロンブスのアメリカ到達

コロンブスは、スペインのイザベラ女王の援助を得て、サンタマリア号など三隻の船で、1492年8月3日、バロス港を発って東洋を目指し、大西洋に乗り出した。10月10日にカリブ海のバハマ諸島のサンサルバドル島に到着した。バロス出港から71日目であった。
(中略)
彼の航海日誌に、先住民の第一印象として、生まれたままの裸の姿で、何でも喜んで持ってきてくれる底抜けの気前よさに感激し、親愛の念を持ったと述べている。先住民にとっても初めて見る白人の客人に、何の疑いもなく、親しみを持って応対したのである。

一行は島から島へ渡って、黄金はないか、宝物はないかと執拗に探し回ったが、お目当ての金は見つからず、珍しい植物や鳥や先住民奴隷を連れて、1493年、3月15日、故郷の港に七ヵ月半ぶりに帰ってきて、町の人々や国王の大歓迎を受けた。(P105~P106)

スペインの中南米インディアス完全制圧のはじまり

1492年、コロンブスが出帆した年に、スペイン軍はすでにイベリア半島からムーア人の追放を完了していた。コロンブスの航海に続いて、スペイン人はまもなく西インド諸島を征服してしまった。1521年、コルテスはメキシコにあったアステカ帝国を滅ぼし、1532年には、ピサロがペルーのインカ帝国の征服を終えていた。途方もなく広い海洋帝国の所有国として、スペインは国王フェルナンド、女王イサベルの治政下で、十六世紀の前半には、ヨーロッパ最強の国となっていた。

最初スペイン人はまず西インド諸島にやってきて、エスパニョーラ島のインディアスに対して皆殺し作戦を行なった。鉄砲を持った歩兵と犬を伴った騎乗の征服者たちは、島の狩猟採集部族を意のままに打ち破った。女、子供も逃がさず、強姦して殺戮した。抵抗者は容赦なく鎮圧された。1496年までに、この島は完全にスペイン人に制圧された。同様な襲撃は、キューバやカリブ海の他の島々に対しても行われた。征服者達は、新世界に国王の名によってやってきたのであるが、さらに重要なのはキリスト教の名においてやってきたことである。教会は、しばしば彼らの手先として、進んで新しい土地の略奪に参加した。

司祭は兵士と一緒になって先住民の村落に現れ、先住民たちに向かって、キリスト教信仰を受け容れるべしとスペイン語で書かれた公式の催告書を読み上げるのである。この催告書は、教会が国王に新世界領有権を与えたと述べていた。そこにはイエスが宇宙の王であり、彼が聖ペテロをローマ大司教に任命し、ローマ法王がアメリカをスペイン国王に授けたと宣言されていた。これにしたがってインディアスは信仰に入り、スペイン国王の王権を認めることを強制された。

インディアスはスペイン語が全然解らず、言っていることも書いてある催告書も何も解らないまま従わされた。かれらはイエスのことも、国王も法王のことも聞いたこともなかった。考える時間も与えられず、屈従するしかなかった。これを拒否すれば兵士に殺されることになった。しかもこのお触れは「その拒否から結果する死と損失は、汝らの落度であることをここに言明する」といったひどいものであった。殺されなかった先住民は家を追われて、鉱山労働者、農奴、荷役動物になることを強制された。

神の名の下に、何をしても許されるという論理

当時スペインの社会では「何人であれ、インディアスを棒で打つこと、むちを加えること、彼を犬と呼ぶこと、その正しい名前以外の名で呼びかけることをしてはならない」と規定していた。しかし、インディアスに対する制圧は、身の毛もよだつ残虐行為を伴った。それは5世紀が経った今日でも、それがいかに恐るべきものであったかをためらわずに語ることはできない。

次にドミニコ教会司祭がもたらした、カリブ海でのスペイン人の野蛮行為についての二つの目撃談を示す。

「数人のキリスト教徒が乳飲み児を抱いた1人のインディアスの女と出合った。彼らは連れていた犬が腹を空かせていたので、母親の手から子供を奪い、生きたまま犬に投げ与え、犬は母親の目の前でそれをがつがつ食い始めた。・・・出産して間もない女たちが捕虜の中にいたとき、もし赤ん坊が泣き出すと、スペイン人たちは子どもの足をつかんで岩に投げつけたり、密林の中に投げ込んだりして、赤ん坊が確実に死ぬようにした」

次の話は、鉱山でのスペイン人とインディアス労働者との関係を描いている。

「現場監督の誰もが、その配下にあるインディアスの女と寝るのを習慣にしていた。気にいれば、女が既婚であろうと未婚であろうと。監督はインディアスの女と小屋に留まる一方、その女の夫は山から黄金を掘る仕事に送り出された。夕方送り出された男が戻ってくると、持ち帰った黄金の量が少ないといって、打ちすえられたり、むちを当てられ、そればかりか手足をくくられてベッドのそばに犬のように投げ倒され、そのすぐ上で監督が彼の妻と横になっていることがよくあった」(トーマス・バージャー著『コロンブスが来てから』朝日選書)

このようにインディアスたちは非人間的な状況の下で生き、そして死んでいった。1540年までにカリブ海のインディアスは事実上、絶滅させられた。(P109~P112)

(コメント)
戦国時代に日本にもスペインやポルトガルの侵略の手が伸びたが、日本が無事だったのは、戦国時代の真っ最中で、戦闘のエリートである武士階級が存在した上に、ポルトガルが偶然、種子島にもたらした鉄砲が、日本人の手ですぐ量産化されてあっという間に全国に広がったためである。いかにスペインやポルトガルといえども、簡単には手が出せず、戦国時代が終わるころには、日本の鉄砲保有数は世界一だったとも言われている。

徳川幕府が300年の長きに渡り鎖国を行い得たのも、日本が強力な武力を持っていたので白人国家が容易に手を出せなかったからである。結局、日本が開国をしたのも、アメリカという強大な武力を持つ国に脅されたからであり、黒船が来なければ日本人は何百年でも自国で平和に暮らし続けたに違いない。こういった例からも、日本人の民族性を伺い知ることが出来る。

日本人は白人側から見た歴史観で洗脳されており、日本による欧米の植民地解放は、白人側からすれば必然的に侵略ということになる。だから日本で教えられる歴史は日本を悪とする自虐史観なのである。某不良民族の人達や、中国、韓国等の特定アジアの国々は、それに便乗して歴史の捏造まで行って日本を責め立てている訳であり、自分達の利益のために白人の手先となっているだけの話である。別に歴史的に正しい訳でも正義があるわけでもない。もし将来、世界が正しい歴史を取り戻すことがあるなら、これらの敗戦利得者達は、恥知らずで愚かな国民として後世の人々に記憶されるかもしれない。

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Comment

2009.02.27 Fri 11:24  

>もし将来、世界が正しい歴史を取り戻すことがあるなら

そんな世の中が来ることを切に望みます

  • #3z0ut826
  • 食いしん坊
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2009.02.27 Fri 13:15  情けないです。

こうして長い歴史観で見てみると、日本はどう見ても侵略国家ではないことが小学生でも分かります。むしろ、被侵略国家に対する抵抗勢力ですね。なのに、未だに騙されている人がいるとは…。

良い本をご紹介いただきありがとうございます。更新楽しみにしています。
  • #g5RiUbL.
  • SS
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2009.02.27 Fri 14:41  

白人とういより、キリスト教もしくは一神教が何をしてきたのかって気がしますが

古代ローマ好きな自分としてはそう感じてしまいます

別に白人がこの500年でやって来た事を他のせいにして
悪くないとか言うつもりはまったくありませんが

2009.02.27 Fri 15:19  

なるほど。こういう日本に韓国が統治をお願いしたのもうなずける話し。そうでなければ今ごろ中韓は独立もできず欧米の支配にあったことだろう。
  • #-
  • さーくる
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2009.02.27 Fri 21:15  左派風で申し訳ないが

戦前、香港で船の荷揚げをしていた支那の人夫を怒鳴り鞭を振るっていた英国人を見た日本の高官は『日本国はこうなってはいけない』と思ったそうだ。
ずいぶん前に何かで読んだことがあった。

左派風としたのは、「非道いことをした」「彼がやったと自慢していた」と言うような、明確な証拠もなく世論誘導すること。
沖縄での調査もなく、自身の理念に沿った想像だけで結論付けた大江何某のようなことを指す。

2009.02.28 Sat 00:20  人類の義務ですね

将来、世界は正しい歴史を取り戻して、これらの敗戦利得者達のことを、恥知らずで愚かな国民として後世の人々に必ず伝えなければならない。

この本は、私も読みましたが、目から鱗でした。必読ですね。
  • #-
  • 牡蠣衛門
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2009.02.28 Sat 01:04  

いわゆる「地政学」が大学まで全く教えられないのもメリケンの戦後誘導ですな。
地政学的に見れば戦前の状況から開戦までの道のりは必然性を持って見えてきますから。
そうなると「真珠湾をおこした日本は絶対悪!」という大前提が崩壊しますからね。
今のうすっぺらい地理の授業にでもねじ込めばいいんでしょうが、肝心の文部省が腰抜けですからねえ。

2009.02.28 Sat 22:11  もう日本は

他国と関わらないよう鎖国を目指したほうが良いんじゃないですかね。


映画「オーストラリア」は、日本軍が行う原住民への虐殺シーンはそれほど酷くないと言って観た女性が称賛していたが、この映画の問題はやってもいない虐殺が日本のせいにされている、歴史の擦り替えだと思う。
こういう映画を日本で公開するとは大した度胸だ。


最近、米中豪の動きをみていると、どうも日本との戦争で国内を潤したい心理状態にあるんではないかという気がする。
シーシェパードにしろ、領海侵犯にしろ日本人の神経を逆撫でする事が頻発していると思っていたが、それを狙っているのかもしれない。
よほど経済が不安定なのかもしれない。いつまで経っても歴史から学ぼうとしない国々だ。


なるほど。過去の大戦時、こうして日本は戦争に持っていかれたのか、と今の時流を見て納得した。


いま日本は軍を持ってはいけない気がする。どうも他国がそれを待ち受けているように思えてならない。
  • #-
  • ルーキー
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2010.06.11 Fri 21:24  

日本が中南米の諸国のようにならなかったのは、
天然痘などの病原菌にある程度の免疫があったからかもしれません。
また、文字があり、大陸の文化や外敵に関する危機感も共有しえた。

ここにお集まりの論客の皆さんは、ぜひ「銃・病原菌・鉄」という本も
ご一読ください。

織田信長はスペイン人たちの侵略を早期に察知し、
キリスト教の布教を禁じる策に踏み切ったそうです。
これも異民族から侵略されるという「概念」があったからだと思います。
元寇の恐ろしさが、きちんと伝わっていたからなのではないかと考ええています。







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