参議院改選 民主党は参議院過半数割れへ

本日行われた参議院の改選選挙は、民主党の参議院過半数割れが確実の情勢だが、選挙管理内閣であるにも関わらず、また、事前の世論調査の高い支持率にも関わらず、今回、菅民主党が敗北したことは非常に大きい意味を持つような気がする。あと二週間投票日が後ろにズレていたらどうなっていたか、選挙期間とW杯、大相撲の野球賭博問題が重なり、民主党に幾分有利な選挙戦だったことは否めない印象である。
民主党の獲得議席を見て、まだこんなに日本に民主党支持者がいるのかと思うと少し鬱になるが、これが選挙管理内閣ではなく、鳩山内閣のままで選挙戦に突入していれば、民主党が大敗していたであろうことは想像に難くない。民主党の直前のあからさまな選挙対策は、残念ながら功を奏したようである。
しかし、とりあえずこれで、地球温暖化対策基本法案や外国人参政権付与法案のような、致命的な売国法案を参議院で阻止出来る可能性は高まった。証人喚問も、野党の議決で参議院で行うことが出来る。また参議院の各委員会の委員長人事にも、自民党にポジティブな影響を与えるはずだ。マスコミの民主党擁護の姿勢の中で、自民党が健闘したことは、今後の明るい材料になるのではないだろうか。
民主党から出馬した柔道の谷亮子が当選したが、比例での出馬なので落選させるのは難しい。子育てと柔道をしながら国会議員をやるそうだが、国会議員の必要不可欠な仕事というのは、本当にボタンを押す仕事だけなのかもしれない。選挙区で民主党から出馬した俳優の原田大二郎は落選しているので、谷亮子も選挙区から出ていれば落選していたかもしれない。柔道だけをやってヤワラちゃんと言われていた頃は笑っていられたが、さすがに高給で責任重大の国会議員を片手間でやられたのでは笑うに笑えない。自分はタレントやスポーツ選手の出馬を頭から否定はしないが、谷亮子の当選は、議会政治の汚点もいいところだと思う。
とりあえずテレビ局のアナウンサーの微妙な表情を見ながら、自分が投票した党が優勢な選挙結果を見るのは楽しいものだが、民主党はこれから支持率が下がる材料は沢山あるが、上がる材料はかなり少ない。直前に首相をすげ替えてこの選挙結果では、自分が民主党の幹部ならば頭を抱えると思う。
今後の国会運営は、いわゆるねじれ国会ということになるが、自民党は参議院でしっかり売国法案をシャットアウトする努力をして欲しいと思う。腐っても鯛というわけではないが、今頼れるのは自民党しかいないのが現実である。テレビでの谷垣総裁の嬉しそうな顔を見て、僅かながらの希望の光りが差し込んできたように感じたが、日本にはまだ少しツキが残っているのかもしれない。あと2年~3年経てば、民主党のボロが雪だるま式に増えていることは確実だろう。さて、その時日本は一体どうなっているのだろうか。

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