鳩山首相が辞意表明

鳩山首相、辞意を表明 小沢幹事長も辞任の考え伝える 2010年6月2日 日経新聞

鳩山由紀夫首相(民主党代表)は2日午前10時、緊急の党両院議員総会で辞任する意向を表明した。首相は「社民党を政権離脱という厳しい道に追い込んだ責任は取らなくてはいけない。政治とカネの問題でも大変なご迷惑をかけてしまった。このことで職をひかせていただく」と表明した。首相は小沢一郎幹事長も辞任の考えを伝えてきたことも明らかにした。沖縄の米軍普天間基地問題での迷走と社民党の連立離脱で政権運営は困難となり、党内で退陣論が急速に強まっていた。
民主党は後任代表の選出を急ぐ。今国会の会期末が16日に迫っているため、短期間で代表を選ぶ必要がある。
鳩山首相は政権交代を果たした昨年8月の衆院選後、内閣を発足させた。政権発足当初は約7割の高い内閣支持率を誇ったが、米軍普天間基地問題などでの相次ぐ迷走で支持率は急降下し、参院を中心に退陣論が急速に強まっていた。
鳩山発言詳細
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100602/stt1006021147012-n1.htm
鳩山辞任発言の要旨
・国民が聞く耳を持たなくなった
・普天間の県外移設断念は、韓国の平和と安全のため
・東アジアは一心同体
・脱税の件は「巻き込まれた」側だ
・民主党をクリーンに再生する
・小沢も幹事長辞めろ
・小林は議員辞めろ
・自分は悪くない
・宇宙人と言われてたのは未来のことを言っていたため
・将来きっと自分が国民に再評価される日が来る
・ヒヨドリの小話(ムクドリとヒヨドリを間違える)
ヒヨドリの小話抜粋
「話が長くなりました。私は済州島に行って、あのホテルの部屋の先にテラス、ありまして、そのテラスのところに1羽のムクドリが飛んでまいりました。どうもそのムクドリ、実はわが家にいるムクドリとまったく同じでした。あ、失礼。ヒヨドリであります。鳥の名前を間違えて。1羽のヒヨドリが済州島のホテルに飛んでまいりました。そのヒヨドリはわが家の、わが家から飛んできたヒヨドリかな。姿形が同じだからそのように勝手に解釈をして、そうか、この鳥も早く、もうそろそろ自宅に戻ってこいよ。そのことを招いているようにも感じたところでございます」
総理大臣 任期比較表
宇野宗佑 69日 1989年6月3日- 1989年8月10日
細川護熙 263日 1993年8月9日- 1994年4月28日
羽田孜 64日 1994年4月28日- 1994年6月30日
森喜朗 通算387日
安倍晋三 366日 2006年9月26日- 2007年9月26日
福田康夫 365日 2007年9月26日- 2008年9月24日
麻生太郎 358日 2008年9月24日- 2009年9月16日
鳩山由紀夫 259日+アルファ 2009年9月16日 - 2010年6月2日+アルファ

前日の三者会談終了後の小沢幹事長の表情


関西テレビ ニュースアンカー 青山繁晴 ニュースDEズバリ
参考サイト
http://ameblo.jp/heartsupple/entry-10552097746.html
W辞任の真相
■なぜこのタイミングだったのか?
■次は誰になるのか?
■新政権で何が変わるのか?
直接的な理由は・・
今日、民主党の参議院総会で「鳩山解任動議」が突きつけられる流れだった。
反小沢派の閣僚たちは手を組んでいた。
閣僚らの「首相を支える」発言は、小沢さんも一緒に辞めさせる戦略だった。
渡辺恒三氏「小沢幹事長にも政治とカネの責任をとってもらい、一緒に辞めるのに苦労したが、観念した。言うところなし。満点だ」の発言から、舞台の裏が垣間見える。
小沢氏自らも信じられない敗北だったのではないか。
小沢氏が逆襲するなら・・注目されるのは幹事長ポスト
幹事長候補は反小沢派の前原氏(48)?小沢派の細野氏(38)?
政治とカネで壊れた政権
新政権に覚悟があれば・・官房機密費の引き継ぎ簿を公開するべきである。
動画
http://www.youtube.com/watch?v=z1-ZAlPlRPM&feature=player_embedded
http://www.youtube.com/watch?v=v0H_UIuvYjw&feature=player_embedded
http://www.youtube.com/watch?v=fbAr6Og6QV0&feature=player_embedded
(コメント)
5月末に続投を表明し、宮崎県に口蹄疫の視察に行った矢先に、鳩山首相が辞意を表明するとは思わなかったが、前日に行われた小沢、輿石との三者会談で、急遽決定したことなのだろう。あからさまな選挙対策だが、前原あたりが代表になって、フレッシュ&クリーンなイメージで参議院選に挑まれると、民主党が勝ってしまう可能性がある。
代表を変えて、そのまま衆参同日選挙にうって出ることも考えられるが、国会の審議が止まり、地球温暖化対策基本法案などの売国法案の成立が、一日でも先延ばしになるのはありがたい。近日中に選ばれるであろう、民主党の新代表には全く期待していないが、前原以外ならあまり恐れる必要もないと考える。しかし、前原が代表になったら、自民党の参議院選敗北も覚悟しなくてはいけない。
鳩山由紀夫の辞意表明の発言は相変わらず支離滅裂で聞くに堪えなかったが、あれだけ麻生、安倍、福田の自民党総理を批判していたくせに、鳩山の任期がその三者に及ばないのは少し愉快である。民主党はいまだ健在なので本質的に事態は何も変わっていないが、とりあえずは民主党の新代表選出の様子を観察したい。

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