愛子内親王の不登校問題

3月5日の東宮大夫の定例記者会見で、愛子内親王の不登校の原因が「学校で同学年の複数の男児から乱暴な振る舞いを受け、強い不安感や腹痛を訴えている」と発表したが、学習院側の発表によれば、複数の男子児童による迷惑行為(走ったり、大声を出したり、物を投げたり)はあったが、暴力行為はなかったという。
今回の東宮大夫の発表は皇太子夫妻からの意を受けてのものだろうが、十分な学校側との話し合いや調査も無しに、いきなり国民に同情して下さいと言わんばかりのこの発表は、徳仁皇太子が「人格否定発言」を行った時の状況と良く似ている。国民が無条件に味方になってくれればそれも良いが、あの当時でさえ、皇太子の軽率な発言について疑問の声が上がっていた。現在の世情を考えれば、あの時以上に様々な議論を呼んでも不思議ではない状況だ。
普通の庶民の小学校では、子供が走ったり騒いだりすることは日常茶飯事である。直接暴力を受けたり深刻ないじめ行為を受けたわけでもないのに、それだけで愛子内親王が不登校になった、というのはいささか理由としては苦しいように思える。そもそも普段からSPが付いて登校してるのだから、深刻な被害など起こりようがない。授業中に他のクラスの児童が問題行動を起こしたとしても、同じ経験をした複数の生徒達の中で、愛子内親王だけが影響を受けて不登校とはおかしな話である。
学習院は愛子内親王の幼稚園時代から、俗に“愛子さまシフト”と呼ばれる愛子内親王に合わせた規則や設備の改悪を続けてきた。事の是非はともかく、学校側としては最大限に皇太子一家に誠意を尽くしてきたのは確かだろう。学習院の現学長は、外務省出身で雅子妃の父親の知人でもあり、杜撰な対応を元よりするはずがない。
今回問題になった、他のクラスの一部の男子児童の乱暴な行為の件は既に解決済みであり、去年の11月に解決した問題をいきなり蒸し返されて、学校側もさぞや驚いたのではないだろうか。東宮大夫が公権力を振りかざし、立場の弱い学校や一般生徒に巨大な圧力を掛ける前に、内々で解決する手段はなかったのか、多くの国民が疑問に思うのは当然のことだと思う。
散々、譲歩に譲歩を重ねて愛子内親王を腫れ物のように扱ってきた学習院だが、結局、皇太子一家に恩を仇で返されて学園存亡の危機に直面するかもしれない。これだけ騒ぎが大きくなり、愛子内親王が以前のように学校生活を送れるのかどうか、また、一般生徒に掛かるストレスや不自由の度合い、戦犯扱いにされた生徒やその保護者の今後の立場も考えると、愚かとしか言いようがない東宮大夫の発言だったと思う。
単なる推測に過ぎないが、雅子妃の父親の小和田恒氏を学習院の次期学長に据えるための事前工作という可能性も否定出来ない。これだけの大問題が起きれば、現在の学長が次の任期を努めることはないだろう。そうなれば、この苦境を脱するために、学習院が次期学長に雅子妃の実父で、愛子内親王の祖父にあたる小和田恒氏を据えたとしても、何ら不思議ではない。
皇太子一家側からのゴリ押しではなく、極めてスムーズな形での小和田学長が誕生するわけである。小和田恒氏の子分である野村東宮大夫が、批判を承知であえて無謀な発表を行った理由も、それならば頷けるというものだ。実際、これまで小和田学長誕生の噂は何度かあり、脳梗塞で手術をした小和田氏の老後の役職として、学習院学長の座が献上されても自分は驚かない。今のところ憶測の域を出ないが、実現すればなかなか凝ったシナリオだと言えるだろう。
理由はどうあれ、母子揃って引きこもりの次期天皇一家などジョークにもならないが、そんな皇族の姿が果たして国民の目にどう映るのか、じっくり関係者には考えていただきたいものだ。正直、自分の忠誠心は天皇皇后両陛下と秋篠宮家に注がれており、皇太子一家に敬意を払うことがあるとすれば、それは天皇陛下のご子息の一家で悠仁親王殿下の親戚だからである。それ以上でもそれ以下でもない。ただ、愛子内親王は、皇統断絶を画策する女系天皇容認論者にお御輿として担がれているので、反日マスコミがこの件でどう対応するのかは興味深い。
個人的には悠仁親王殿下の御身のためなら、必要に応じて鬼にでも悪魔にでもなる覚悟はあり、命すら惜しくはないが、正直、愛子内親王や皇太子夫妻のためにそこまでする気持ちはない。小和田学長誕生はあまり見たくない未来図だが、悠仁殿下がお茶の水大附属幼稚園に進学され、眞子さまは国際キリスト教大学に、佳子さまは高等科に進学されるので、小和田学長が誕生しても、秋篠宮家に直接害が及ぶ可能性は少ないように思われる。海外のメディアで、プリンセス・アイコがイジメられて登校拒否、と報道されているのが少し恥ずかしいが、今のところは経緯を見守るしかなさそうである。

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