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Date : 2009年07月10日

白人侵略の終着点・日本の対応③

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白人侵略の終着点・日本の対応③

侵略の世界史  ~この500年、白人は世界で何をしてきたか~



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欧米が驚いた幕末日本の技術力

洋学の普及で、幕末の頃には、識者の中には佐久間象山、青木昆陽のように西洋事情に通ずる学者が輩出していた。江川太郎左衛門の韮山(静岡県伊豆)の反射炉から、鉄、さらに大砲鋳造の技術も十分習得していた。薩英、下関戦争はその力だめしでもあった。しかし敗北し、列強の近代軍と兵器の強さを肌身で実感し、彼らの力の秘密を先取りして、早急に対策を立てねば日本は危ないことに気がついた。

勝った列強側も、日本の火器による抵抗の激しさに、日本は他のアジア諸民族と同じように、野蛮人と見てはならない、見下してはならぬ、手ごわい相手だと警戒するようになった。このことは日本が唯一植民地にならなかった原因でもある。ペリーが浦賀に来航した時、彼はさっそく江戸湾の測量を始めてみた。ペリーは、すでに伊能忠敬が作成し、シーボルトによってひそかに西洋に持ち出されていた日本地図を持っていたので、測量結果と比較してみて、その正確さに驚いた。野蛮な国だと思っていた日本という国は、恐るべき技術を持った国だと認識して、ペリーは江戸湾の測量を中止して直ちに琉球に引き揚げていった。

以上の例から、列強が日本は侮れない国だと、一目おいていたことがわかり、さらに明治維新の近代化の原動力が、江戸時代に培われていたことを知ることが出来る。ヨーロッパ列強の強さの秘密は、富国強兵である。西洋の富国は産業革命以来の商工業の発達にあるとみて、日本も殖産興業策にはげむことになる。その富を利用し、徴兵制と兵器の充実で、強兵を養い軍事力を蓄えることが急務であった。

さらに国民の質を高めるために学制改革を急ぎ、初等教育を義務化した。また国の財政を豊かにする地租改正も実施した。この徴兵義務、教育義務、租税義務の三つは、明治維新の三大改革、三大義務といわれる。江戸時代の身分制でもある士農工商を逆転させて、商工農士の順に力点をかえた。つまり商工業を盛んにして国を富ませ、農士は徴兵によって強兵に育てる。これは上下の身分制ではなく、国家の当面の役割分担にすぎない。明治元年の天皇の五箇条のご誓文の一つ、「官武一途庶民に至る迄、各々志を遂げ、人心をして倦まざらしめんことを要す」の見事な実践であった。

外国を驚嘆させた武士階級の“集団自殺”

さて、明治維新というと文明開化、殖産興業、富国強兵、学制改革などが連想される。しかしこれらの出発点となった“廃藩置県”の大業を忘れがちである。これは驚くべき社会階級革命であった。それがほとんど無血で進行したのはなぜか。それは国民上下一つになって国論を統一し、何人もお国のためにと一致協力して国難(外患)に立ち向かったからである。版籍奉還により、形式的には封建体制は崩壊したが、各藩は依然として残存しており、旧藩主(大名)も知藩事に任命され、徴税権、藩兵統率権などを把握していて、中央集権の実はあがらなかった。そこで維新政府は明治四年七月、藩を廃して県を置く、廃藩置県を断行した。

当時まで長く士農工商の最上位にあった武士階級が、自ら進んで特権を放棄して、中央集権国家形成に協力した。この移行のため多少のいざこざはあったが、私益を捨ててお国のために力を合わすことになったのである。この革命を、外国の史家は、武士の集団自殺に等しい快挙だと絶賛している。私権優先の外国では、絶対見られないことである。(P238~P240)

日本を救った吉田松陰の先見の明

明治に近代化が一気に達成できた原因として忘れてはならないことは、西洋文明の強さの仕組み、仕掛けを逸早く(いちはやく)日本側が知ってしまったことである。その第一の功労者が吉田松陰であると、私は以前から確信している。「己を知り、彼を知れば百戦、危うからず」という孫子の格言がある。松陰は日本の各地を旅して美しい国土の地理を知り、水戸に滞在して、水戸学に触れ、日本の歴史の真髄に目覚め、大和魂のかたまりに変心していった。

しかしまだ彼は、外国をまったく知らない。ペリー来航で、たった四隻で国内を騒然とさせる、その力の根源は何か。松陰は考えた。一体西洋文明とは何か、アメリカとは何か、彼らが持つ軍事力の根源、文明のからくりは何か。彼らに単に抵抗する前に、その仕掛けや精神を直接見て、知ることが絶対必要だと直感した。この先見の明こそ、日本を一気に近代化させる源流になったのである。つまり文明という手品の種を見てしまえば勝ちだと考えたのである。

松陰はペリーの軍艦を浦賀に見て、矢も盾もたまらず、密航の決意をかためた。国禁を犯すのだから、失敗すれば重罪、成功して渡洋しても、その後日本に戻れるかどうかさえおぼつかない。それでも松陰を決断させたものは何か、日本を救う道はこれしかない、おれがやらずに誰がやる。「かくすれば かくなるものと知りながら 已むにやまれぬ大和魂」
だったのである。時に松陰、わずか25歳であった。

若き松陰に海外渡航の国家的重要性、緊急性を説き、かげで指導したのは、20歳も年長の師、大蘭学者・佐久間象山であった。このことも忘れてはならない。松陰はわずか30歳の若さで、安政の大獄で処刑されるや、
「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちるとも 留め置かまし大和魂」
の辞世を残した。さらに母思いの松陰は、
「親思う心に勝る親心 けふのおとづれ なんと聞くらむ」
という痛哭の歌を残した。
刑場から師の遺体をもらい受けたのは、萩の松下村塾の弟子、伊藤博文であった。博文、時に19歳。師の魂は即座に博文ら多くの弟子たちの心に乗り移り、明治回天の偉業を果たすことになるのである。中でも博文と井上馨は師にならって、その後すぐロンドンに密航留学し、師が果たせなかった西洋文明の何たるかを身を以って体験し、多くの知識を持ち帰り、日本の進路を誤りなく導いた。伊藤博文は師の吉田松陰の意を完全についだから初代首相から4たび総理に選ばれ、明治維新の元勲中の元勲と讃えられたのである。(P241~P243)

(コメント)
昔の日本人の美徳の一つは、公の為に尽くすことを非常に尊んだということだろう。幕末の志士達に多大な精神的影響を与えた吉田松陰は、そういった美徳を持っていた代表的な人物といってもいいのかもしれない。現在の反日的で自虐的な日本の歴史教科書では、廃藩置県も単なる歴史用語の一つとして流されるだけだが、客観的に見直せば、輝かしい先人達の偉業の一つであることが分かる。日本の歴史教科書は、GHQの検閲以来、国や皇室に尽くした人物の扱いが軽視され、反乱分子などが意図的に取り上げられる傾向が強い。

幕末以降の日本史は世界の動静と比較しながら学ばないと、日本の素晴らしさや歴史的な出来事の本当の意義などは分からないだろうと思うが、反日組織で有名な日教組の存在目的は、優秀な日本人をなるべく愚民化することにあるので、まともな歴史的視点などはハナから教える気がないのだろう。栄光ゼミナールという有名進学塾では、小学生の授業で従軍慰安婦やら南京大虐殺などの捏造された自虐史観を 受験に出ないのにプリントで配って洗脳しているそうだが、教育を利用して子供を洗脳しようという卑怯な連中は、残念ながらどこにでもいるようである。

現在、盛んに宣伝されている地方分権についても、強い国家を作るため、中央集権国家を作るために廃藩置県を断行した歴史から考えれば、素直にクエッションマークが付かざるを得ない。小さい政府を作っても、その分大きな県庁が誕生するわけで、効率化するならまだしも、わざわざ非効率化を行なって、掛かる総費用が増えるのならば、地方分権などやらない方がマシなのではないのかと思う。功罪を無視して、念仏みたいに「ぶんけん、ぶんけん」言われても、正直、判断のしようがない。

先達は廃藩置県で国のために財源や権限を放棄したが、現在の知事連中は、地方分権の名の下、利権のために財源や権限をよこせと言っている。衆議院選挙出馬をチラつかされて、ろくに任期も努めずにフラフラする東国原知事の例を見ても、本気で自分達の県を良くしたいと考えている知事は少数派なのではないだろうか。まして国のことなど本気で思っているようにはとても思えない。馬鹿高い地方公務員の人件費の維持のために、地方分権の財源と権限が使われては本末転倒もいいところだろう。

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