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Date : 2009年05月28日

英仏蘭によるアジアの植民地支配①

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英仏蘭によるアジアの植民地支配①

侵略の世界史  ~この500年、白人は世界で何をしてきたか~



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330年にわたるインドネシアへの苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)

オランダは、アフリカ及びインド洋の沿岸地域にあったポルトガルの貿易拠点を次々に奪い取り、17世紀中頃には、現在のインドネシアを中心とした地域に、確固とした拠点を築いた。これ以降、330年間もの長期にわたって、オランダのインドネシア植民地支配が続くのである。

その統治方法は、

1.原住民を文盲のままに放置し、土侯を使って間接統治
2.キリスト教に改宗した者は、優遇して警察官や軍人に登用
3.オランダとインドネシアの混血児童を中間階級として使用し、民族の分断を図る。
4.社会の流通経済は華僑にやらせ、経済詐取によるインドネシア人の憤慨と憎悪を華僑に集中させる。
5.一切の集会や団体行動を禁止する。
6.全国各地で用いられていた320の部族語をそのままにして、一つの標準語にまとめる企てを禁止する。

以上の方法でインドネシア人から民族意識を奪っていったのである。
またオランダは、コーヒー、砂糖きび、藍、茶、肉桂などの「強制栽培制度」を導入した。しかもオランダは直接手を下さず、諸侯を使って分割統治し、その上前をはねるという、巧妙な政策をとった。人民詐取や悪政の恨みを華僑や諸侯に向けさせたのである。

イギリスのインド支配でもそうだが、植民地支配を会社組織にして一見、国家が政治的軍事的に前面に出ないように見せかけている。植民地を会社経営としたのだから、利益の追求が最大目的で、原住民の福祉など眼中にないのは当然である。植民地とは本国の国益中心で、現地からしぼれるだけしぼるために存在するのである(P146~P147)

台湾からオランダ勢力を追い払った鄭成功

次にオランダの東南アジア植民地政策で日本人がまったく忘れているのは、オランダの台湾支配である。台湾は、オランダに1622年から1661年まで40年にわたって支配されていたという事実がある。日本の台湾統治50年よりわずかに短いが、両国の植民地支配の著しい違いを問題にすべきである。長崎・平戸生まれの鄭成功(母・日本人、父・シナ人の混血)が手勢を率いてオランダ人を台湾から追い払ったのは、快挙であった。

当時、シナの明国は、清国に滅ぼされた直後であった。明の遺臣の鄭芝竜は、日本に亡命、平戸の日本婦人と結婚、その子が鄭成功(国姓爺)である。彼はシナ人の父の血が入っているとはいえ、日本生まれ、日本育ちの純日本人といってもよい。彼は父の国・明王室の復興のため、何度も清の軍隊と戦っている。しかし、1658年に南京城を攻撃したが成功せず、再起を図るため台湾に渡ろうとして、台湾を支配するオランダ軍と衝突したのだ。

日本では近松門左衛門の戯曲『国姓爺合戦』によって、鄭成功の明朝への忠誠物語が知られている。鄭成功が本格的に台湾を攻撃したのは、1661年4月30日だった。数百隻の軍船は2万5000名の勇敢で戦争に熟達した兵士達を満載していた。このためオランダは海でも陸でも敗れ去った。オランダの総督コイエットは「名誉ある降伏」を選んでバタビアに撤退することになった。

鄭成功は、台湾からオランダ勢を追い払うのに、その名の通り成功したが、それは20世紀に日本が出現するまで、アジアの軍事力がヨーロッパの軍隊を効果的に撃退した最初の例として、忘れてはならない歴史的事実である。1639年、日本では徳川幕府の政策によって鎖国時代に入ったのだが、オランダだけは長崎の出島だけとはいえ、白人国の中でただ一国、日本との通商を許された。それはオランダは幕府に取り入って、先発のポルトガルとスペインがいかに領土的野心をもって日本を狙っているかを忠告したからである。オランダは当時すでに、本国の40倍もの面積のインドネシアを植民地化し、過酷な支配の真最中で、その巨大な富の収奪に手一杯で、政治的野心がないと見て安心したのである(P147~P149)

(コメント)
オランダのインドネシア支配は、現地人を愚民化し、民族を分割、他民族を入れて中間層を形成、土侯を利用して分割支配というものだが、それを国が全面に出て行うのではなく、会社組織をクッションとして使って行う狡猾さには脱帽するしかない。日本政府がもし同様の企業だったとしたら、と考えれば分かりやすいが、労働基本法なし、義務教育なし、福利厚生なし、基本的人権なし、裁判所なしで、標準語もなく、集会もない。重税だけがある社会で、義務はあっても権利はなく、外国人が神のように君臨する社会と言えば近いだろうか。

体の良い奴隷のようなものだが、こんな社会が330年間も続けば、インドネシア人の絶望はいかばかりだったかと思う。こうした詐取を第一とする植民地支配の方式は、完全に白人の選民思想の産物だが、砂糖などのプランテーション作物の栽培を強制されたおかげで、現地の食料の自給率が著しく下がり、飢饉のたびに多数の餓死者が発生している。もちろん、欧米の白人達は現地人の救済には無関心だったので、飢饉の被害は大規模なものになることが多かった。このような支配体制は、インドネシアだけでなく、東インド会社など、アジア各地で見られた一般的なものだったのである。

こういった歴史的な経緯を考えれば、日本軍が欧米の軍隊を追っ払い、東南アジアを解放した際、現地民が歓呼の声で日本軍を迎えた理由が理解出来るのではないだろうか。まさに日本軍は長い間、白人国家の支配に苦しめられてきた現地人にとっては、解放軍以外の何者でもなかったのである。日本はいつまでも侵略、侵略とよく非難されるが、白人の泥棒達から見れば、自分達の縄張りを奪った憎むべき侵略者だからであり、世界で、とりわけ、日本で教えられている歴史は白人視点の歴史なので、こういった馬鹿げた主張が今もまかり通っているのだろう。現地の過酷な白人国家による非人道的支配は無視して、日本軍の進攻だけをヒステリックに教えるのだから、あきれた歪曲史観である。過ちは繰り返しませんと宣言するのは、人類史に残る数々の大犯罪を犯した欧米の白人国家の方であり、日本が白人国家に謝罪するのならまだしも、東南アジアに対して謝罪するのは、とんだ茶番と言わざるを得ないだろう。

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