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Date : 2009年03月09日

スペイン・ポルトガルの世界征服②

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スペイン・ポルトガルの世界征服②

侵略の世界史  ~この500年、白人は世界で何をしてきたか~



コルテスの「アステカ王国」征服

スペインの中・南米大陸の征服は、世界史上空前の信じ難い出来事だった。スペイン人エルナン・コルテスは、わずか400人の手兵と50頭の馬でアステカ王国を征服し、支配を確立し、同じくフランシスコ・ピサロは、さらに少ない兵士でインカ帝国を滅ぼしてしまった。これによりメキシコとペルーのインディアスは、絶滅こそしなかったが、絶滅と悲嘆の中に細々と生き残ることになった。

現在、アンデスの町々の街頭で子供をあやしながら手芸品を売ったり、物乞いをしている、山高帽をかぶった小柄なインディアスの女たちを見かける。彼女らが生き残ったインディアスの子孫の物悲しい現在の姿なのである。

コルテスが1519年にベラクルスに上陸するや、インディアスに手厚く迎えられた。アステカ皇帝のモクテスマは黄金製の宝物を車一杯に積んで歓迎した。黄金、これこそスペイン人が探し求めていたものだった。それがあふれるばかりにここにあった。コルテスは自分はついに宝の山につきあたった。この宝を略奪し帰国すれば、大金持ちの英雄になれると直感した。コルテスは部族同士の争いをうまく利用して漁夫の利を得たり、アステカ皇帝に反抗する部族を手なずけ活用するという常套手段を使って、アステカ帝国を滅亡させたのである。

当時、先住民たちには鉄鋼製の剣、銃、軽砲もなかった。また馬も、人が馬に乗る姿も見たこともなかった。その上、スペイン勢は訓練された歴戦の兵士たちだった。コルテスは、全土にわたって反乱士族を煽動し、近代武器で首都を攻撃、皇帝を捕虜とし衆人の前で殺害した。あっという間にコルテスはアステカの支配者になった。一握りともいえる軍隊で一つの帝国を転覆させることができたのは、武装騎馬隊の優位と、マスケット銃といった近代兵器、および謀略にたけたヨーロッパ人の奸計によるものであった。コルテスのアステカ帝国の征服はヨーロッパに伝えられ、ヨーロッパ人の武器と勇気と技術の勝利と賞賛され、これが動機となり、ヨーロッパ人の新大陸侵略、略奪の夢を駆り立てることになった。

180人でインカ帝国を制圧したピサロ

コルテスの奸計を真似て、続いて登場したのがピサロである。わずかの手兵で一帝国を占領、莫大な黄金を得たコルテスのニュースは、カリブ海を探検中のピサロにも届いていた。1523年、計り知れない黄金に恵まれたアンデス山中のインカ帝国についてのニュースを耳にしたピサロは、さっそくインカの地を求めて、太平洋岸を南下する遠征隊を組織した。1531年、その三回目の航海に、ピサロは180の手兵と27頭の馬とともに出港した。

エクアドルからボリビアまで延びる高地に沿って建設されたインカ帝国は、建国してまだ100年足らずであったが、山々を縫う道路、貯蔵庫、農業台地、雲の中に建設された高山都市と、驚くべき偉業が遂げられていた。インカ帝国は、他にも多くの部族を制圧していた。ピサロはトウンベスという港に上陸した。ピサロは幸先のよい時にきたものだ。1527年、インカの王ワイナ・カバックはすでに死んでいた。死の床で彼はその王国を息子のアタワルパとワスカルに与えた。二人は主権を争っていた。兄のアタワルパは弟のワスカルを捕らえ、インカの首都クスコを占領し皇帝の座についていた。

1531年、ピサロとその軍隊は、沿岸地帯を離れて、インカの建設した道路を通って、インカ王を求めて山岳地域へ進軍した。アタワルパはピサロの進軍を知っていたが、途中で攻撃するような卑怯なことをしなかった。ピサロが町に着いてみると、町は空っぽでアタワルパは近くの温泉地に陣取っていた。ピサロは町の中心の広場を占拠して防御を固めてから、アタワルパに使者を送って、この広場に来るように招待した。皇帝は同意し、彼とその従者たちは丸腰でゆくと宣言し、ピサロを安心させた。ところがピサロはコルテスと同じように、初めから皇帝を捕虜にしようと心に決めていた。

皇帝が数千人の家臣を従えて森閑とした広場に入ると、ピサロの従軍司祭の神父は皇帝に近づき、通訳を通して、キリスト教への改宗を求めた。王がそれを無礼な行為として退けると、司祭はピサロに駆け寄り、王を攻撃するように強く促した。またピサロとその兵士たちに、これからの流血の事態に対するいかなる攻めからも、神の名において免ぜられると告げた。

ピサロの合図で、歩兵に支援された騎乗兵が隠れた場所から躍り出て、非武装のインディアスに襲いかかり、多数の貴族を含む数千人をあっという間に殺害してしまった。王の従者の数人は王を守ろうとしたが、たちまちスペイン人の剣客によって切り捨てられた。王は人質をされ、ピサロは帝国の支配権を握ってしまった。すべて半時間の出来事であった。インディアスの相手を疑わない寛容な善意の対応を裏切った騙まし討ちであった。

このような白人の残虐非情な手は、5世紀後の大東亜戦争まで一貫して使われる常套手段である。

捕らえられた王は、スペイン人が何より欲しがっているのが黄金であることを知っていたので、もし釈放してくれたら部屋一杯のの追う号を差し上げると申し出た。ピサロは同意した。王の指令でインカの全国から黄金が運び込まれた。その量はヨーロッパの半世紀分の生産量に相当するものだった。部屋一杯の黄金が供出させられた途端に、ピサロは約束を破って、王を裁判にかけ、ロープで絞め殺した。
(P112~P117)


(コメント)
コルテスやピサロの例を見るまでもなく、非武装や善意で平和を維持出来ると考える人間は世界史を振り返れば、無謀を通り越して馬鹿であり、いかに日本に押し付けられた占領憲法が連合国の悪意に満ちているか、理解することが出来る。外国を闇雲に信頼し善良であることは、反日左翼が嬉々として触れ回り、頭のおかしい日本のマスコミなどが主張するところでもあるが、南米のインディアスはその善良さゆえに滅ぼされ、固有の文化や歴史はことごとく破壊され、白人の横暴をもはや主張することすら出来ない有り様である。人類史上稀に見る大罪は既定の事実とされ、哀れなインディアスのために糾弾するものとてほとんど存在しない。

現在、大国間の大規模な戦争が起こらないのは核兵器の保有によって、うかつに戦争が仕掛けられなくなっているからである。占領憲法によって手足をもがれた日本は、在日米軍に国土の占領を許すことによって、なんとか平和を維持してきたが、在日米軍の目的の大半は日本が自分の手足で立ち上がらないように押さえつけることなので、その目的が果たせるのならば、状況次第によっては他の国に日本を明け渡すことぐらいは平気でやるかもしれない。

戦後、自分達の国を守る意識も薄れ、国のために戦った先人に感謝することもせず、9条教などを主張する反日勢力の洗脳を受け容れている日本人が、今後、南米の哀れなインディアスのような運命を辿らないとは、誰にも断言出来ないのである。善良さゆえに生き延びた民族は存在せず、むしろ善良さゆえに滅ぼされた民族の方が圧倒的に多い世界史の現実を見れば、日本が改憲もしくは占領憲法破棄を行って、自主憲法を制定し、核武装を行ったとしても、別になんの不思議もないのである。

経済危機で苦しむアメリカが、将来、在日米軍を大幅に引き揚げることも、日米安保を破棄することも可能性としては無くは無い。その時、家畜のようになってしまった日本人に生き残る術はあるのだろうか。日本人を騙し、洗脳するマスコミによる民主主義の支配を脱却し、世界史の真実と日本人のアイデンティティーに目覚めなければ日本は守れない、そう感じるこの頃である。

お知らせ

中川財務相の辞任についてのアンケートは誠に勝手ながら終了させていただきました。沢山のご協力ありがとうございました。アンケートの結果は以下のようになりました。個人的な見解にはなりますが、中川昭一議員には是非とも再起していただき、今後とも日本のために働いていただきたいものです。


中川辞任投票

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