ポール・リシャール『日本には7つの栄誉と7つの大業あり』

リシャールの名詩『日本国に告ぐ』 日本の心●世界の声
ポール・リシャールは、フランスの詩人、弁護士、キリスト教の牧師でした。彼の生涯は、東西の精神文化の交流と人種差別撤廃の活動に捧げられました。
20世紀初頭、西欧文明に行き詰まりを感じていたリシャールは、西欧文明の欠点を克服するには東洋の精神に学ぶしかないと考えました。そしてすべての事業をなげうって、アジアへの旅に出ました。
大正5年(1916)に日本を訪れた彼は、約4年間の滞在期間に、日本の愛国者たちと交友を結び、彼らに多大な影響を与えました。
大正8年に、第1次世界大戦後のパリ講和条約で日本が人種差別撤廃案を提案しました。日本国内では人種差別撤廃を求める期成大会が行われるなどの動きが高まりました。これに感激したリシャールは、大会の決議文をフランス語に翻訳して、各国の指導者に送るなど、人種差別撤廃の実現に努めました。しかし講和会議では、日本の提案は米英により不当にも否決されてしまいました。
リシャールは大正9年に日本を去り、その後は長くインドに居住しました。彼は、西洋人でありながら、インドの宗教哲学者オロビンド・ゴーシュの弟子となり、東洋の精神的伝統の実践・伝道に努めたのです。
リシャールが滞日時代に書いた『告日本国』(大正6年、1917)という詩があります。この詩は日本の世界史的使命と日本人への期待を歌い、今日も多くの人の魂をゆさぶり続けています。
「曙の児等よ、海原の児等よ 花と焔との国、力と美との国の児等よ
聴け、涯しなき海の諸々の波が日出づる諸子の島々を讃ふる栄誉の歌を
諸子の国に七つの栄誉あり 故にまた七つの大業あり
さらば聴け、其の七つの栄誉と七つの使命とを
独り自由を失はざりし亜細亜の唯一の民よ 貴国こそ亜細亜に自由を与ふべきものなれ
曾て他国に隷属せざりし世界の唯一の民よ 一切の世界の隷属の民のために起つは貴国の任なり
曾て滅びざりし唯一の民よ 一切の人類幸福の敵を亡ぼすは貴国の使命なり
新しき科学と旧き知慧と、欧羅巴(ヨーロッパ)の思想と亜細亜の思想とを自己の衷(うち)に統一せる唯一の民よ 此等二つの世界、来るべき世の此等両部を統合するは貴国の任なり
流血の跡なき宗教を有てる唯一の民よ 一切の神々を統一して更に神聖なる真理を発揮するは貴国なる可し
建国以来、一系の天皇、永遠に亘る一人の天皇を奉戴せる唯一の民よ 貴国は地上の万国に向かって、人は皆な一天の子にして、天を永遠の君主とする一個の帝国を建設すべきことを教へんが為に生れたり
万国に優りて統一ある民よ 貴国は来るべき一切の統一に貢献せん為に生れ また貴国は戦士なれば、人類の平和を促さんが為に生れたり
曙の児等よ、海原の児等よ 斯く如きは、花と焔との国なる貴国の七つの栄誉と七つの大業となり」(大川周明訳)
このように歌うリシャールは、わが国の国柄を高く評価しています。そして、デモクラシーについて、次のような主旨のことを述べています。
現在のデモクラシーは、議会主義的、金権的個人主義である。真のデモクラシーとは、選挙によって金権政治を実現することではなく、数によって匿名の専制政治を行うことでもない。それは制度ではなく、態度である。個人の力と集団の偉大な精神が、個人の魂と集団の偉大な力が、つまり、個と全体が相互に尊敬しあうことが、真のデモクラシーなのである」と。
そして、「日本人は、君権と民権を調和統一した理想国家を実現せよ」とリシャールは言います。「そもそも君権といい民権といい、その源は天に発する。君主は、天の統一的方面を、人民は天の差別的方面を、地上に代表するものである。従って、本来両者の間には何ら矛盾衝突があるはずがなく、真のデモクラシーとは、真の天皇主義の別名であるはずである。君民は本来一体である。君主にとって、人民が『大御宝(おおみたから)』であるとすれば、人民にとっても君主は『大御宝』である。これは相補い一体となっているものである」と。
(コメント)
リシャール博士の詩を収録した『告日本国』というそのままのタイトルの本がかつて発売されていたようだが、1950年代の話なので、残念ながら現在では絶版になってしまっている。西洋の哲学者の洞察力は、時として真理を鷲摑みにする時があるが、リシャール博士の書いた詩『告日本国』は、その一例なのかもしれない。
『告日本国』は、博士が日本に来日した折に、三日間の瞑想をし、啓示を受けて書かれたものだと言われている。当時は本や新聞などで紹介されただろうが、今の日本でこのようなことを発表しても、日本国内のメディアに黙殺されるのがオチであり、たとえ報道されたとしても、朝日新聞の記者の耳に「軍靴の足音」が聞こえだし、新聞の投書欄に「軍国主義を感じさせる」などの投書が掲載されることはまず間違いのないところだ。
日本という国は世界から見ても良い意味で特別な国であり、『告日本国』に書かれているように、天から与えられた大きな使命を持っているように思われるが、世界で一度も他民族に隷属したことがない国、歴史上一度も宗教紛争を起こしたことがない神道を奉じる国、万世一系の天皇陛下を奉じている国など、日本という国を改めて眺めてみるとなかなか興味深い。
万世一系の皇統も、結局、理由があって神がずっと守護しているわけであり、近未来において天皇陛下が重要な役割を果たすことは可能性としては否定出来ない。天皇陛下による日本の統治が神勅によって認めらている以上、「天皇なんていらない」なんて思っている人間は、神様に言わせれば、逆に日本にいらないわけで、日本の神様が無条件に全ての人間に寛容だとは思わない方が良いのかもしれない。
よく大和魂という表現が使われるが、歴史を通じて日本の国名を一つの国名で表現しろと問われた場合、大和朝日本と答えるのが正しい解答のように思われる。2000年以上の歴史を持つ天皇家の形式的な統治(部分的に親政もあったが)の下に継続してきた国家が大和朝日本であり、我々は名誉ある大和朝日本の臣民の一人なわけである。鎌倉、室町、江戸幕府や、明治政府、日本国政府など、権力者は変われど、形式的な国のトップは常に天皇であり、天皇陛下がいる限り日本は滅びないという理由がここにある。
現在の日本政府の混迷ぶりに立腹している人は多いかと思うが、アメリカや他の戦勝国が何も介入してこなければ、それこそ大政奉還して新政府を作っても良いわけで、アメリカから押し付けられた占領憲法は、歴史的に見て天皇の権威を拘束するものではないと自分は考えている。非常時における天皇の権威というものは歴史的には憲法を越えるものであり、その天皇最大の権能を無力化するために、戦後、反天皇的な教育やマスコミの報道が地道に行われてきたと理解している。
例えば首都直下型の大地震で政府の機能が麻痺し、新潟あたりから大挙人民解放軍が上陸し、あっという間に東京を占領してしまったら、天皇陛下(もしくは男子皇族)の下に臨時の新政府を作るしかない。現実にありえる状況だけに、もう少し議論されても良い問題だと思うが、反日左翼やアメリカの目を気にして、ほとんど議論されることもないようだ。一歩間違えれば国が消えるか消えないかという問題だけに、「想定外」という言い訳は許されない気がするが、せめて自衛隊の幹部将校の方々だけでも、正しい国家観を持って日本を守っていただきたいものである。

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東條英機の遺書

東條英機の遺書全文

東條英機は日本の対米英開戦時の内閣総理大臣。現役軍人のまま第40代内閣総理大臣に就任した(在任期間は昭和16年(1941年)10月18日 - 同19年(1944年)7月18日)敗戦後に連合国によって行われた東京裁判にて「A級戦犯」として起訴され、1948年11月12日に絞首刑の判決が言い渡され、1948年12月23日、巣鴨拘置所で死刑執行された。享年65。
参考サイト
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-20.html
遺 書
開戦当時の責任者として敗戦のあとをみると、実に断腸の思いがする。今回の刑死は個人的には慰 (なぐさ) められておるが、国内的の自らの責任は死を以 (もっ) て贖 (あがな) えるものではない。しかし国際的の犯罪としては無罪を主張した。今も同感である。ただ力の前に屈服した。自分としては国民に対する責任を負って満足して刑場に行く。ただこれにつき同僚に責任を及ぼしたこと、又下級者にまで刑が及んだことは実に残念である。
天皇陛下に対し、又国民に対しても申し訳ないことで深く謝罪する。元来日本の軍隊は、陛下の仁慈 (じんじ) の御志 (おんこころざし) に依 (よ) り行動すべきものであったが、一部過ちを犯し、世界の誤解を受けたのは遺憾であった。 此度 (このたび) の戦争に従事してたおれた人及び此等 (これら) の人々の遺家族に対しては、実に相済まぬと思って居る。心から陳謝する。
今回の裁判の是非に関しては、もとより歴史の批判を待つ。もしこれが永久平和のためということであったら、も少し大きな態度で事に臨 (のぞ) まなければならないのではないか。此の裁判は結局は政治的裁判で終わった。勝者の裁判たる性質を脱却せぬ。
天皇陛下の御地位 (おんちい) は動かすべからざるものである。天皇存在の形式については敢えて言わぬ。存在そのものが絶対必要なのである。それは私だけではなく多くの者は同感と思う。空気や地面の如 (ごと) く大きな恩 (めぐみ) は忘れられぬものである。
東亜の諸民族は今回のことを忘れて、将来相 (あい) 協力すべきものである。東亜民族も亦 (また) 他の民族と同様に天地に生きる権利を有 (も) つべきものであって、その有色たるを寧 (むし) ろ神の恵みとして居る。印度 (インド) の判事には尊敬の念を禁じ得ない。これを以 (もっ) て東亜諸民族の誇りと感じた。今回の戦争に因 (よ) りて東亜民族の生存の権利が了解せられ始めたのであったら幸いである。列国も排他的の感情を忘れて共栄の心持ちを以て進むべきである。
現在日本の事実上の統治者である米国人に対して一言するが、どうか日本人の米人に対する心持ちを離れしめざるよう願いたい。又日本人が赤化しないように頼む。大東亜民族の誠意を認識して、これと協力して行くようにされねばならぬ。実は東亜の他民族の協力を得ることが出来なかったことが、今回の敗戦の原因であったと考えている。
今後日本は米国の保護の下に生きて行くであろうが、極東の大勢 (たいせい) がどうあろうが、終戦後、僅か三年にして、亜細亜大陸赤化の形勢は斯 (か) くの如くである。今後の事を考えれば、実に憂慮にたえぬ。もし日本が赤化の温床ともならば、危険この上もないではないか。
今、日本は米国より食料の供給その他の援助につき感謝している。しかし、一般人がもしも自己に直接なる生活の困難やインフレや食料の不足などが、米軍が日本に在るが為 (ため) なりというような感想をもつようになったならば、それは危険である。依 (よ) って米軍が日本人の心を失わぬよう希望する。
今次戦争の指導者たる米英側の指導者は大きな失敗を犯した。第一に日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである。 第二には満州を赤化の根拠地たらしめた。第三は朝鮮を二分して東亜紛争の因 (いん) たらしめた。米英の指導者は之 (これ) を救済する責任を負うて居る。従ってトルーマン大統領が再選せられたことはこの点に関し有り難いと思う。
日本は米軍の指導に基づき武力を全面的に抛棄 (ほうき) した。これは賢明であったと思う。しかし世界国家が全面的に武装を排除するならばよい。然 (しか) らざれば、盗人が跋扈 (ばっこ) する形となる。(泥棒がまだ居るのに警察をやめるようなものである)
私は戦争を根絶するためには慾心 (よくしん) を人間から取り去らねばと思う。現に世界各国、何 (いず) れも自国の存在や自衛権の確保を主として居る(これはお互い慾心を抛棄 (ほうき) しておらぬ証拠である)。国家から慾心を除くということは不可能のことである。されば世界より今後も戦争を無くするということは不可能である。これでは結局は人類の自滅に陥るのであるかも判らぬが、事実は此 (こ) の通りである。それ故 (ゆえ) 、第三次世界大戦は避けることが出来ない。
第三次世界大戦に於 (お) いて主 (おも) なる立場にたつものは米国およびソ連である。第二次世界大戦に於いて日本と独乙 (ドイツ) というものが取り去られてしまった。それが為 (ため) 、米国とソ連というものが、直接に接触することとなった。米ソ二国の思想上の根本的相違は止むを得ぬ。この見地から見ても、第三次世界大戦は避けることは出来ぬ。
第三次世界大戦に於いては極東、即ち日本と支那、朝鮮が戦場となる。此 (こ) の時に当たって米国は武力なき日本を守る策を立てねばならぬ。これは当然米国の責任である。日本を属領と考えるのであれば、また何をか言わんや。そうでなしとすれば、米国は何等 (なんら) かの考えがなければならぬ。米国は日本八千万国民の生きて行ける道を考えてくれなければならない。凡 (およ) そ生物として自ら生きる生命は神の恵である。産児制限の如 (ごと) きは神意に反するもので行うべきでない。
なお言いたき事は、公、教職追放や戦犯容疑者の逮捕の件である。今は既に戦後三年を経過して居るのではないか。従ってこれは速 (すみ) やかに止めてほしい。日本国民が正業に安心して就くよう、米国は寛容の気持ちをもってやってもらいたい。
我々の処刑をもって一段落として、戦死傷者、戦災死者の霊は遺族の申し出あらば、これを靖国神社に合祀せられたし。出征地に在る戦死者の墓には保護を与えられたし。戦犯者の家族には保護をあたえられたし。
青少年男女の教育は注意を要する。将来大事な事である。近事 (きんじ) 、いかがわしき風潮あるは、占領軍の影響から来ているものが少 (すくな) くない。この点については、我が国の古来の美風を保つことが大切である。
今回の処刑を機として、敵、味方、中立国の国民罹災者 (りさいしゃ) の一大追悼慰霊祭を行われたし。世界平和の精神的礎石としたいのである。勿論、日本軍人の一部に間違いを犯した者はあろう。此等 (これら) については衷心 (ちゅうしん) 謝罪する。然 (しか) しこれと同時に無差別爆撃や原子爆弾の投下による悲惨な結果については、米軍側も大いに同情し憐憫 (れんびん)して悔悟 (かいご) あるべきである。
最後に、軍事的問題について一言する。我が国従来の統帥権独立の思想は確 (たしか) に間違っている。あれでは陸海軍一本の行動は採れない。兵役制については、徴兵制によるか、傭雇 (ようこ) 兵制によるかは考えなければならない。我が国民性に鑑みて再建軍隊の際に考慮すべし。再建軍隊の教育は精神主義を採らねばならぬ。忠君愛国を基礎としなければならぬが、責任観念のないことは淋しさを感じた。この点については、大いに米軍に学ぶべきである。
学校教育は従前の質実剛健 (しつじつごうけん) のみでは足らぬ。人として完成を図る教育が大切だ。言いかえれば、宗教教育である。欧米の風俗を知らす事も必要である。俘虜 (ふりょ) のことについては研究して、国際間の俘虜の観念を徹底せしめる必要がある。
辞 世
我ゆくもまたこの土地にかへり来ん
国に報ゆることの足らねば
さらばなり苔の下にてわれ待たん
大和島根に花薫るとき
(コメント)
大東亜戦争とは、白人による世界征服の阻止、有色人種解放のために日本が戦い、負けざるを得なかった戦いだと自分は考えている。開戦した直接的な理由は自衛戦争のためだが、ABCD包囲網で石油などの重要資源の輸入を白人に止められ、戦わざるを得なかったわけである。資源に乏しい日本が、近代国家の血液である石油を止められれば失血死する以外に道はない。失血死するくらいならたとえ少ない勝機であっても戦おうというのが開戦時の日本人の考え方であり、ハワイ諸島のように戦わずにアメリカに併合されるくらいなら、負けるのを覚悟で戦った方がまだマシだったのである。
大東亜戦争の世界史的な意義は非常に重大で、あのタイミングで大東亜戦争が起こらなければ、現在のような国際社会の実現は不可能だったように思われる。大東亜戦争が起こらずに核兵器の開発が成功し、世界各地に植民地を持つ欧米の列強国が核兵器で武装していれば、永遠にアジア・アフリカの植民地が解放されることはなかっただろうと思われるからである。大東亜戦争を戦わないことで日本一国は生き延びられたかもしれないが、日本がもし戦わなければ、アジア・アフリカ諸民族は核兵器の力を背景に半神半人と化した白人に半永久的に支配される悪夢のような世界が展開されていた可能性は非常に強い。
大東亜戦争が無ければ、植民地の独立勢力に対して原爆が使用された可能性も考えられ、そんな蛮行を許せば、誰も白人の支配に対抗しようなどとは思わなくなるだろう。いわば植民地が解放可能なギリギリのタイミングで大東亜戦争が起こり、日本は有色人種の未来を背負って戦い、白人の業を背負って敗れたのである。
日本の戦争責任をやかましく唱える反日左翼勢力は国内にたくさん存在するが、もし日本が戦わなかったならば、という状況を考える人間は一人もいない。彼らは単に戦勝国の価値観を代弁しているに過ぎず、戦勝国や敗戦利得者である朝鮮人の手先以上の存在ではないからである。その最たるものが日本のマスコミであり、マスコミの世論操作や洗脳によって、日本人は正しい歴史観や大和魂を失い、現在の堕落した日本人が生まれたのはご承知の通りである。
東條英機の残した遺書を読むと、決して彼がヒトラーのような独裁者や狂った軍国主義者などではなく、非常に識見や教養が高い、道徳的にも極めてまともな日本人だったということが良く理解出来る。そのまともな人間を持ってしても「開戦やむなし」という考えに至らしめたのが当時の日本を取り囲む状況であり、世界情勢だったのである。小学生の頃、わけも分からず東京裁判の映画を見せられた記憶があるが、何だか一方的な内容だった印象がある。現在のように日本がアメリカや中国、韓国の属国のような立場ならば、東條英機の扱いが変わることはないかもしれないが、せめて彼が靖国神社に祀られていることを良しとするしかないようである。
国内的な責任を痛感し、戦勝国による処刑をむしろ積極的に受け入れる東條の心情は胸を打つが、彼が無罪を主張した理由が国際法的な日本の立場を考えてのものであり、決して自分の命惜しさに主張したものではないことを 多くの日本人に知ってもらいたいものである。少なくとも同じ日本人が日本人に対し、日本の戦争責任という戦勝国の価値観を主張するべきではないと思うが、朝日新聞のように道徳的に破綻した存在になりたくなければ、日本人は先人の魂に対して襟を正す必要があるように思える。東京裁判で戦犯と呼ばれた人達は戦勝国側が一方的に非合法的に裁いたのであって、日本人が裁いて処刑したわけではない。そのことは常に忘れないようにしたいものである。
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一人でも多くの日本人に知らせたい川口ユディ女史の言葉

川口ユディ = ハンガリー・ブダペスト市生まれ。日本人男性と結婚し、日本人や日本文化を世界に紹介している。コラムニスト、レポーター。元特攻隊員の貴重な証言を自身で設立した、(株)盛之助のウェブサイトで公開している。ユディ氏の詳しい経歴はこちらを参照。

川口ユディ氏の発言抜粋(1)
十七年くらい前、シカゴの大学に留学しているときに、たくさんの日本人留学生に会ったんです。けれどその人たちはみんな日本に対する誇りがなかった。日本は不思議な国だと思いましたね。大学にはアメリカ人、メキシコ人、ブラジル人、セネガル人、いろんな国の人がいたけど、みんな自分の国が好きでしたよ。
私も「ハンガリー素晴らしい」って、いつもPRしてた。日本人だけしないの。そんなとき主人に会ったんです。彼はそれまでに会った日本人とは正反対で「日本は世界一だよ」って言ったんです。彼のことを好きになって、日本に来て、私も「日本、最高!」と思った。
彼はすばらしい先生だった。まず自分の国の歴史を知らないとPRできないですね。だから彼は一般の日本人より、すごく歴史を勉強していました。それも誇りもつべき歴史。戦後教育の日本人は大体の場合、日本の歴史知らないですよね。私もハンガリー生まれだからそういう左翼系の教育に敏感です。主人以外の日本人に会うたび、「あれ?日本は社会主義かな」と思ってた。ハンガリーの教育もソ連(当時)でしょ、だからダメ。歴史は親とかおじいちゃんおばあちゃんから勉強しました。ハンガリー人はそういう人多いから、学校で教える歴史は嘘だってみんな知っている。
日本に来て、テレビを見てびっくりしました。日本人が作っている番組とは思えなかった。「これ、中国が作っているの?」そう思いましたよ。それくらいアンチ日本に感じた。ハンガリー人の知人が来日したとき、同じこと言っていた。NHKの子供向け番組で「日本人にはユーモアがない」みたいなことをやっていたって。「なんでわざわざ番組まで作って、子供にそんなこと教えるんだ?」って。新聞もそうでしょう。その日本のメディアが海外に向けても情報発信するんだから、日本のイメージがダウンするのは当然ね。
二〇〇三年に私、ハンガリーのとても有名な経済雑誌で南京大虐殺についての記事を書いたんです。「南京大虐殺を日本人の目で検証しましょう」みたいな内容で、実際に当時、南京にいた人に取材もして、アイリス・チャンの言っていることとの矛盾点などを指摘したんです。その記事が出た次の日、誰が文句言ってきたと思いますか?日本の外務省ですよ。編集長に「あなた、何をやっている?この川口ユディはどんな人物ですか?日本でも知られている経済雑誌で、こういう話はやめてちょうだい」(笑)
川口ユディ氏の発言抜粋(2)
あとやっぱり自衛隊に対する日本人の意識が問題。この国守れる人は自衛隊だけ。なのに、日本の国民全体、自衛隊のこと尊敬してないでしょ。もっともっと尊敬しないといけない。世界中、どこの国でも軍隊は尊敬されてますよ。
毎日、東京歩いていて、こんな素晴らしい街は世界で他にないと思っちゃう。発展していて安全。電車は時間通りに来るし。それが当たり前になっているって素晴らしいことですよ。そんな国、どこにもないですよ。その素晴らしい日本をどうやって作ってきたのかを教えるべきです。それをうまく教えられれば日本は変わると思います。
グローバルスタンダードなんていらないですよね。たとえば、日本の植民地統治のことをもっと教えるべきですよ。西欧諸国に支配されているところへ日本の軍隊が入っていって、いっぱい追い返したでしょう。西欧諸国にとっての植民地は利益を搾取するところ。日本は違う。日本は逆にその国にいっぱいお金出しました。今、世界で発展しているアジアの国は日本が統治していた国ですよ。フランス、ポルトガル、イギリスが統治していた国は今も発展してない。今も貧乏。この点だけでも日本人、誇りもつべきだと思う。
私、アメリカに行ったときに植民地支配のやり方勉強したの。日本以外はすごいひどいでしょ。「戦争で日本はひどいことした」なんて、どの国にも言われたくない。日本人、そんな言葉、信じちゃいけないですよ。だから、もうちょっと日本の素晴らしい歴史をPRするべきね。それが日本人、超下手ですよ。自己PRできない。もちろん、それまた日本人の美徳なんですけれども。だから、そこに私の仕事あると思う。アイ・ラブ・ジャパンな外国人だからできること。
川口ユディ氏の発言抜粋(3)
今、全世界で日本のこと大好きな若者いっぱいいるでしょう。アニメや漫画から入っちゃって、ああいう人たちにうまく教えたらもっと日本好きになるよ。そういう外人集めれば変わると思う。今度、フランス人の女性記者を靖国神社に案内するんです。私が『ジャパンタイムズ』のウェブサイトに載せた特攻隊の記事を読んで、「感動した。ぜひ取材したい」と頼まれたんです。元特攻隊員の人からの話を聞く番組を作りたくて、いろいろ頑張ったんですよ、私。
NHKも民放もみんな断られました。ウェブサイトに載せるしかない。生きている歴史でしょう。今、その言葉を受け継がないと、日本の財産なくなってしまう。本当に日本に感謝している国たくさんあります。私の友人のセネガル人の友達に、主人を紹介したとき、すごく喜んで「私たち日本人にお世話になったよ。日露戦争で白人に勝ったのを見て、すごく励まされた。 アフリカのフリーダムを勝ち取ろうと思えた。私、日本大好きよ」って言ったの。
ハンガリーでも学校では、嘘の歴史を教える。でもみんなそれを知っているの。日本のほうが骨抜きにされてます。私もNHK国際放送で番組二百本くらい作りました。でも一緒に働いているスタッフで日本の歴史をきちんと知っている人はいなかった。左翼的なことを言うけど、ちゃんとした思想があるからじゃない。アメリカなんかに留学していた人を多く雇っているんだけど、見ていると「日本の大学に入れないからアメリカに行っちゃったのかな」と思っちゃう人が多かった。ああいう人たちだと、なかなかいい番組できない。
日本の国民はそんなに頭悪くないのに、メディアは頭悪いですね。だから国民が感じることがテレビなんか見ていても出てこない。
関連書籍
田母神俊雄 前幕僚長と川口ユディ女史の対談記事を収録
川口ユディ女史の旦那さんの本
(コメント)
川口ユディ女史が語っている内容は、世界的に見れば標準的な考え方でしかないのだが、日本人が日本で公に語るとなぜか右翼扱いされて、インターネット匿名掲示板では、怪しげなサヨクにネット右翼、略してネトウヨ扱いされることもある。GHQが施した日本人を骨抜きにするための占領政策の置き土産である、反日自虐マスコミ、進歩的左翼知識人、反日偏向教育、反日左翼政党は依然として健在であり、戦後60年以上、日本人は健全な思想や情報に触れないように、教育やマスコミによって徹底的に情報隔離され、洗脳されてきた。
当然ながら政府の中にも反日サヨク官僚が存在してきたわけで、外国のマスコミが南京事件に疑いを差し挟もうものなら、わざわざ電話を入れて訂正させる熱の入れようで、歪んだ反日思想に誠に忠実な官僚もいたものである。何度も言うようだが、インターネットの普及でようやくこれらの思想統制に蟻の一穴が開いたのであり、ネット媒介を通して川口ユディ女史の重要な言葉を多数の方々に紹介出来るようになったわけである。蟻の一穴は開いたのだが、さあ保守政権の時代だと思った矢先に、反日左翼政党の民主党が反日自虐マスコミとタッグを組んで政権を盗み取ってしまい、悪夢のような反日左翼政権が、反日自虐マスコミの偏向報道の援護の下、猛威を振るっている最中である。
ミンス党の話はさておき、掛け値なしに美人で、特に瞳が魅力的なユディ女史が日本人に対して語る言葉は、それを読む日本人に大きな勇気と自信を与えてくれるに違いない。ユディ女史の故郷であるハンガリーなどの東欧や、北欧などは、かつて猛威を振るった欧米の植民地支配との関わりが薄く、また旧ソ連などの侵略を受けた歴史などから、冷静に日本の姿を見ることが出来るのではないかと思う。元特攻隊員の方達の言葉を英語で発信してくれているユディ女史の活動には、素直に頭が下がる思いである。ユディ女史は著作等の出版はまだのようだが、今後の更なる活躍を期待したい。

